
東証版のGlobal X NASDAQ-100 Covered Call ETF(ティッカー:2865、以下「東証版QYLD」)の株価推移、分配金、利回りについて、最新情報を基に簡潔にまとめます。東証版QYLDは、米国上場のQYLD(Global X NASDAQ-100 Covered Call ETF)に投資し、CBOE NASDAQ-100 BuyWrite V2指数(円換算)の変動率に連動することを目指すETFです。
免責事項: 私は財務アドバイザーではありません。投資は自己責任でお願いします。
1. 株価推移
- 最新株価(2025年6月24日時点):1,061.00 JPY(前日比 -3.00 JPY、-0.28%)
- 52週範囲:920.00 JPY(最安値)~1,348.00 JPY(最高値)
- 最近の動向:
- 過去1ヶ月で純資産額(NAV)の変動率は米国版QYLDと連動し、緩やかな上昇傾向(米国版QYLDのNAVは1.63%上昇)
- テクニカル指標では、日次の買いシグナルが強いとされるが、AI診断やアナリスト予想は「対象外」と評価されており、短期的な目標株価は不明確
- 為替レート(USD/JPY)の影響を受け、円ベースの株価は米国版QYLDの株価変動に加えて為替変動の影響も受ける
- 過去5年間の年換算リターン(米国版QYLD)は8.1%で、東証版もこれに為替影響を加味したリターンが期待される

(※チャート画像はTrading Viewより掲載
「2865 グローバルX NASDAQ100 カバード・コール ETF 月足」)
2. 分配金
- 分配金の特徴:東証版QYLDは毎月分配型で、米国版QYLDの分配金から外国税額(通常10%)を控除した後、収益分配方針に基づき分配金を決定。9年以上毎月分配を継続
- 最新分配金(2025年6月10日時点の確定分配金):具体的な金額は公開情報に記載がないが、米国版QYLDの最新分配金(0.1657 USD/株)を基準に、為替レートと外国税控除を反映した額となる(例:0.149 USD/株程度、1 USD=150 JPY換算で約22.35 JPY/株)
- 分配金の仕組み:
- 米国版QYLDと同様、NASDAQ-100指数のコールオプション売却によるプレミアムが主な原資
- 分配金は「獲得したオプション・プレミアムの半分」または「NAVの1%」のいずれか低い方を上限とし、残りは再投資される
- 分配金には配当収益、キャピタルゲイン、資本の還付(Return of Capital)が含まれる場合があり、税務上の扱いに注意が必要
- 注意点:運用状況により分配金額は変動し、支払われない場合もある。外国税控除後の分配金は米国版より若干低くなる
3. 利回り
- 12ヶ月分配金利回り(税引前、2025年3月末時点):米国版QYLDの12.42%に対し、東証版は外国税(10%)控除により表面上の利回りが低くなる(例:約11.2%程度)
- 直近の配当利回り:
- 米国版QYLDの利回りは14.78%~14.94%(算出基準による)だが、東証版は為替レートや外国税の影響で10~11%台が一般的
- 二重課税調整により、国内課税時の手取り分配金は米国版とほぼ同等になる
- 利回りの特徴:
- カバード・コール戦略により、ボラティリティが高い時期にプレミアムが増加し、利回りが高まる傾向
- 株価の上昇余地はオプション売りにより制限されるため、キャピタルゲインは限定的
4. 東証版QYLD(2865)の特徴と投資のポイント
- 運用戦略:米国版QYLDに投資し、NASDAQ-100指数のロングポジションとコールオプションの売却を行うカバード・コール戦略を採用。CBOE NASDAQ-100 BuyWrite V2指数(円換算)に連動
- 運用資産残高(AUM):米国版QYLDは約83.3億 USD(約1.25兆 JPY、1 USD=150 JPY換算)。東証版のAUMは公開情報が限定的だが、規模は米国版より小さい
- 経費率:東証版の実質的な運用管理費用は米国版(0.60%)に加え、国内運用コストが上乗せ(具体的な数値は目論見書参照)
- リスク:
- 株価下落時の損失はプレミアムで一部軽減されるが、大きな下落ではカバーしきれない
- 為替リスク(USD/JPY変動)が株価と分配金に影響
- NISA対象外(デリバティブ活用のため)
- 投資の留意点:
- 高利回りが魅力だが、元本の安全性や将来の成果は保証されない
- 分配金に資本の還付が含まれる場合、税務上の影響に注意
- 為替ヘッジは原則行わないため、円安は分配金や株価にプラス、円高はマイナスに働く
- ポートフォリオでは「隠し味程度」の保有が推奨される意見も
5. データソースと注意
- 情報は2025年6月時点のウェブ情報に基づく。市場環境や為替レート、運用状況により変動するため、最新の目論見書や運用報告書(Global X Japanや証券会社のウェブサイト)を確認することが重要
- 投資判断を行う際は、楽天証券、SBI証券、大和証券などの販売会社で詳細を確認し、必要に応じて専門家に相談
6. 補足
- 東証版QYLD(2865)は米国版QYLDとほぼ同じ投資成果を目指すが、外国税控除や為替の影響で利回りや分配金が若干異なる
- 具体的な分配金の推移(例:過去1年の月次Ward allocation gold per month)についても考察可能です。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。